小児がん等の治療で造血幹細胞移植を行うと、移植前に定期予防接種で獲得した免疫が低下・消失し、感染症にかかりやくなります。

そのため、感染症の発症予防や症状の軽減が期待できる場合は、移植後のワクチン再接種が推奨されていますが、再接種は任意接種となるため、接種費用は被接種者(保護者)の自己負担となります。

本市では、感染症のまん延防止と被接種者の経済的負担の軽減のため、ワクチン再接種に要する費用に対して助成します。

※再接種を受ける前に助成認定を受けていただく必要がありますので、事前に手続きをしてください。また、手続きの前に健康増進課までご相談ください。

対象者

以下の要件を満たす方

1)再度の予防接種を受ける日において、尾花沢市に住所を有する20歳未満の方

2)造血幹細胞移植によって、移植前に接種した予防接種ワクチンの免疫が低下または消失したため、再接種が必要と医師が認めた方

助成対象の予防接種・助成金額

助成金の対象となる予防接種は以下の表のとおりとなります。

助成金の額は、以下の表に定める金額を上限とし、申請者が対象予防接種の費用として医療機関に支払った金額とします。

予防接種の種類 交付上限額
ヒブ 9,100円
小児用肺炎球菌(13価・15価) 12,200円
五種混合 20,400円
四種混合 11,500円
三種混合 6,000円

不活化ポリオ(単独)

10,200円
二種混合 4,900円
B型肝炎 6,700円
麻しん風しん混合(MR) 10,300円
麻しん 6,800円
風しん 6,900円
水痘 9,200円
日本脳炎1期初回・追加 7,700円
日本脳炎2期 6,900円
日本脳炎特例対象 6,900円

子宮頸がんワクチン2価・4価

16,500円
子宮頸がんワクチン9価 28,000円
ロタウイルス1価 15,200円
ロタウイルス5価 10,500円

手続きの流れ

1)事前相談

対象者と思われる方は、再接種の前にお電話や窓口で健康増進課までご相談ください。
手続きにある程度お時間をいただきますので、再接種を行う見通しがあれば、お早めにご相談ください。

2)助成の申請

以下の書類をすべてご持参ください。
※必ず再接種を行う前に申請してください。

・尾花沢市造血幹細胞移植後のワクチン再接種用助成申請書(別記様式第1号) Word様式 PDF様式
・尾花沢市造血幹細胞移植後のワクチン再接種にかかる意見書(別記様式第2号) Word様式 PDF様式
※医師に記入していただく書類となります。
・再接種対象者の接種記録が確認できる書類の写し(母子健康手帳、予防接種済証、予防接種済みの記載のある予診票等)

3)助成の認定

費用助成が認められる場合は、助成認定通知を発行します。

4)再接種の実施

医療機関に接種の予約をしていただき、助成が認定された予防接種の再接種を行います。
再接種の際には、以下の書類等を医療機関に持参してください。

・助成認定通知書
・母子健康手帳等(これまでの接種記録が確認できるもの)

このとき、再接種にかかる費用については、一度医療機関に全額お支払いいただきます。
医療機関から受け取った領収書等は、必ず保管してください。

5)実施の報告・請求

認定された予防接種の最終接種日から1年以内に、再接種の実績報告と請求を行ってください。
提出書類は以下のとおりです。

・尾花沢市造血幹細胞移植後のワクチン再接種実施報告書兼請求書(別記様式第4号)
※助成認定時にお渡しします。
・医療機関が発行する領収書及び医療費明細書の写し
・再接種の記録が確認できる書類の写し(予防接種済証または母子健康手帳等)
・振込先の通帳の写し

6)助成金の交付

実績報告の審査後、医療機関に支払った予防接種費用の全額または一部を、助成金として支払います。
(再接種した予防接種の交付上限額までを助成します)